7/19/2015

あんころ餅

わたしの友人が、「読書をする人は少なからず俗世間や自分や今の状態に不満を持っている人なんじゃないかな。」と言ったのです。そして「反対に本を読まない人は現状に満足できている人なんだと思う。だから本を読んで違った世界に行く必要がないんだ。」とも言ったのでした。たしかにそうだなあ。
 
わたしの場合も、藁にもすがるような思いで本を読み始めたのがきっかけだし、それも現状に漠然とした不安だとか不満だとかがあったからでした。それまでは全く本を読まない人間でしたからね。今現在自分が読むようになったからでしょうが、本当に本を読むようになってよかったと思っています。
 
でもね、ここには注意点があると思うんです。本で読んだものをあたかも自分で発見して生み出した考えだと勘違いしてしまう危険性があるのです。つまり、自分で考える力をそぐ危険性が読書には実はあるのではないかと思います。巷で言われていることとは反対のことを言っていることは承知の上です。
 
これは実体験に基づいていますから、的外れなことではないと思います。本を読むことで考える力が付くことは確かです。でもそれは読み方によるのですね。上で述べた勘違いも読み方次第です。一度考える時間が必要なのかもしれません。短いとか長いとかは人それぞれなので問題ではありませんが、要は鵜呑みにしてはいけないのです。
 
「学びてときに之を習う。亦説ばしからずや。」孔子の言葉です。学んだことを折に触れて復習し身に付けることは喜ばしいことです、という意味ですが、これもつまりはきちんと時間をおいて考えることをしなさいということと変わりないと思います。
 
なんでもそうですが、これをすればこうなる、ということは人間にはそうそうないんです。

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