「最近の若者は...」「最近のこどもは...」歳をとるとこのフレーズが言いたくなるのでしょうか、おじさんおばさんの紋切り型文句、どこにいてもこのフレーズは聞こえてきます。「草食系男子」や「ニート」「シングル男女の増加」などが多くのワイドショーで取り上げられる現在、以前にもまして「最近の...」が勢いを増しているように思えます。
これも「最近のこどもは...」で片づけていいのか。「こどもの学力低下」が叫ばれて久しいですが、この問題、わたしは「最近の大人は...」と言いたい。なぜならば、こどもというのは大人のマネをして学んでいくものだから。マネをする対象である大人の意識や責任の欠落が「学力低下」につながっているのです。
こどものいるおやごさんなら実感として持っていると思いますが、こどもは大人のことをほんとうによく見ています。数時間いっしょに遊んだだけで、わたしのくちグセをまねしだしたり、テレビで見たダンスをまねしておどり始めたり、乾いたスポンジのように吸収していきます。同じ霊長類のチンパンジーやゴリラ、ニホンザルのこどもたちも、親や群れの大人たちがたべるものをマネして食べ、大人のすがたを見て群れの中での秩序をおぼえ、成長します。
こどもの教育、成長にとって大人の存在、「目」が大切な役割を果たしていることは明らかです。今世界で教育先進国として注目を集めているオランダや北欧の国々では、広くワークシェアリングが浸透していて、両親が家庭で子供と過ごす時間を多く持つことができます。しかも、多くの家庭が共働きでありながらです。
「最近のこどもは...」で片づけるのはかんたんです。しかし「最近のこども」を育てたのは誰なのか、「最近の大人」は自覚しなければなりません。
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