5/10/2015

栗ようかん

4Kテレビが売り出されて、普及し始めています。日本ではまだまだ4Kでテレビを見る機会がすくないけれど、これからもっともっと進化した解像度の高いテレビや放送が普及していくんでしょうね。なんだか他人事みたいだけれど。

一方の私はといえば、写真はほとんど撮りません。観光に行っても撮らないから、友人や家族に怒られてしまう。それくらいとらないんです。なぜ撮らないかというと、「ああ、これは直接見に来ないと伝わらないな。」とあきらめてしまう。その場の空気、雰囲気、質感、歴史、なんかはもう伝えようがない、と思ってしまいます。それと、どうしても写真の場合、その場所の断片だけを切り取らざるを得ない。全体が関係しあっていてそれが存在するのに、それだけをとらえても仕方がないと思っていました。

しかし最近、写真を見る人はそれを楽しんでいるのかもしれない、と気が付いたのです。断片だから面白い。欠けているから魅力的。映画『ローマの休日』を初めて見たときのことを思い出しました。この作品はモノクロ映画なのですが、私の記憶にはやけに鮮やかな映像が残っています。主演のオードリー・ヘップバーンの着ていた洋服も、彼女の髪の毛も肌も目も、美しくきらめいています。これは、白黒だから、私に想像する余地を与えてくれているから、鮮やかなんだと思うんです。

なんでもすべてわかりやすくする必要はありません。完璧な人が魅力的でない様に、完璧なものもきっと魅力的でないんだと思います。それぞれ何かが欠けているから面白いんです。余地があるから楽しいんです。

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