5/28/2015

チュロス

自動車運転免許の更新に行ってきました。私は無事故無違反の優良ドライバーですから、もちろんゴールド免許をいただきました。短い講習を受けるために講習室に入ると、壁に貼り付けてあるホワイトボードには、「本日の死亡事故1件 今月12件」などと書かれていました。これはもう全国で当たり前の表示なんですけれど、私には非常に冷たい景色に映りました。
 
この数字は、確かにただの数字です。しかし、“ただの数字”ではないんです。
「今日、どこそこで〇〇☐☐さんが車にはねられ死亡しました。」ということです。人の命が一つ無くなってしまっているのです。その人は、周りの人たちとなんら変わりなく移りゆく季節を過ごし、泣いたり笑ったり怒ったりしていた人です。その人にはもちろん親がいます。兄弟がいたかもしれないし、家庭を持ち、子供もいたかもしれません。仲の良い友人もいたことでしょう。その人は様々な影響を周りの人たちに及ぼしていました。その人が死んだのです。命が一つ潰えたのです。
 
ニュース番組では、毎日気の遠くなるような“ただの数字”が並べられます。でも、その向こうでは人が死んでいるんだ、本当に命が無くなっているんだ、ということが、講習室のホワイトボードを見たときに、私の心には痛烈に突き刺さりました。
 
“ただの数字”を見たときに、数字の向こう側が見られる人間でいたい。命というのは、代えの利かないものなんです。

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