松に鶴、竹に雀、梅に鶯。他にも、紅葉に鹿、牡丹に唐獅子、柳に燕、なんていうこともあります。よく似合って調和する二つのもの、仲の良い間柄の例えとして使われる言葉です。これらを想像して美しいと感じるとき、日本人でよかったなと感じます。
どうも私は金色だとか、朱色だとか、鮮やかで豪華絢爛といった感じのものや姿にあまり美しさを感じません。金閣寺より銀閣寺の方が好きだし、日光東照宮には、毎回、今度こそいいと思えるんじゃないかと思っていくのですが、そのたびに心にしみいる美しさを感じることができないのです。
花も、ゴツゴツとした樹にあふれんばかりに咲き乱れる桜よりも、心もとなくか弱い枝で、冬の寒さを耐え忍びポツリと咲く梅の方が好きです。
料理にしても、なんでも塩と胡椒、ケチャップにチーズでどうにかしてしまうハンバーガーなんかより、ほんのりかおる鰹と昆布のダシに、なめらかな舌触りの豆腐と採れたてのミョウガを、さりげなく味が口に広がるくらいに溶いた味噌でしあげた味噌汁の方が、心も身体も喜びます。
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