12/07/2015

ペラス・アル・ビーノ

小学1年生から少年団に入ってサッカーをしていましたから、それはもうずいぶんとサッカーの練習をしました。サッカー部に入っていれば誰もがやる、謎の「ブラジル体操」なるウォーミングアップももちろんやっていました。大体練習というのは、上手になりたいから、試合に勝ちたいからやるわけです。そして、そのためには基礎練習が欠かせないようです。私自身も基礎練習は大切だと思っています。

フットボール界では近年FCバルセロナに代表される、「ポゼッションフットボール」というスタイルが流行しています。確かに華麗ですし、魅力的なスタイルです。それと同時期に、ジョゼ・モウリーニョなどが取り入れている「戦術的ピリオダイゼーション理論」というものも注目されました。ここではこの理論の詳細を記すのは省略します。

この時期からの流行として、今現在も主流の考え方になっているのが、簡単に言うと「フットボールはフットボールをすることによって上達する」という考え方です。つまりパス、シュート、ドリブル、というように分解して練習するのではなく、全てを含めた実践的な形でフットボールの本質を身につけ、上達する。といった感じでしょうか。

日本のスポーツ(特に“部活動”において)は、野球式(相撲式という言い方もできるかも)の練習が主流です。バッティングやピッチング、守備、細分化して技術力を高めていきます。野球というスポーツの性質上この練習の仕方で確かに上達するといえます。しかし、これをわりとそのままの形でサッカーに持ち込み(サッカーだけ手はないと思いますが)ました。私の考えてはありますが、普段の基礎練習ではトラップやパス、シュートはうまいのに試合になるとうまくできない、という原因の一つは間違いなくここにあるでしょう。フットボールで最も大切な能力は対応力です。ある意味では不測の事態しか起こりません。だからこそ、実戦形式の練習で不測の事態しか起こらないことを数多く体験し、対応力を磨くことが重要だといえます。これがフットボールの本質だともいえるかもしれません。

ここまでもべてきたことを見てみると、「戦術的ピリオダイゼーション理論」的な方向で行くべきであるように思えます。少なくとも私は、フットボールにおいてはそっちに近い方向に進んでいくといいなあ、とも思っています。しかし、今までやってきた野球式(相撲式)練習方法が役に立たないものなのかといえば、そうではない、というのが正直なところです。わたしは、これは「基礎練習」ではないと考えています。つまり、パス、シュート、ドリブル、という技術はフットボールにおける“基礎”ではなくて、あくまで一つの“要素”だと考えています。

長くなりすぎてしまったので、この辺りでやめにしておきます。これはフットボールに限ったはなしではなく、いろんなことに言えますよね。基礎とか本質とか、見ようとしないとあんがい見逃してしまうものです。

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